耐衝撃性難燃性熱可塑性成形組成物
专利摘要:
難燃性および耐衝撃性に優れる熱可塑性成形組成物を開示する。この組成物は、(A)直鎖芳香族(コ)ポリカーボネート、(B)コア−シェルモルホロジーを有し、シェルが重合アルキル(メタ)アクリレートを含み、コアが相互浸透不可分ポリオルガノシロキサン成分とポリ(メタ)アルキルアクリレート成分とを含むグラフト(コ)ポリマー、(C)リン含有難燃化合物、(D)フッ素化ポリオレフィンおよび(E)ホウ素化合物、および任意にSANを含む。この組成物は、更に、ポリアルキレンテレフタレートを含まないことも特徴とする。 公开号:JP2011505458A 申请号:JP2010536012 申请日:2008-11-25 公开日:2011-02-24 发明作者:マリナ・ログノバ 申请人:バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーBayer MaterialScience LLC; IPC主号:C08L69-00
专利说明:
[0001] 本願は、2007年11月30日に米国特許庁に提出された米国の一部継続出願第11/998,697号である。] [0002] 本発明は、熱可塑性成形組成物、特に芳香族ポリカーボネート樹脂を含む耐衝撃性難燃性熱可塑性成形組成物に関する。] 背景技術 [0003] ポリカーボネートの耐衝撃性改良ブレンドは既知である。更に、難燃剤がハロゲンを含まない難燃性ポリカーボネート組成物も既知である。] [0004] 関連技術としては、ポリカーボネート、コア−シェル構造を有するグラフトエラストマーおよび赤リンを含む、加水分解安定性で耐薬品性であると説明されている耐衝撃性組成物を開示している特開2001−031860が挙げられる。] [0005] ポリカーボネートおよびグラフト(コ)ポリマーを含み、グラフトベースがシリコーン−アクリレートコンポジットを含む群から選択されるゴムを含む耐衝撃性改良熱可塑性成形組成物が米国特許第7,067,567号に開示されている。このグラフト(コ)ポリマーの例は、メチルメタクリレート−グラフト化シリコーン−ブチルアクリレートコンポジットゴムである。ポリカーボネートおよびシリコーン−ブチルアクリレートコンポジットゴムベースのグラフトポリマーを含む耐衝撃性組成物は、米国特許第4,888,388号に開示されている。] [0006] ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、およびグラフトゴムポリマーコンポジットを含む難燃性耐薬品性熱安定組成物が特開平04−345657に開示されている。このグラフトゴムは、互いに分離しないように絡み合ったポリオルガノシロキサンゴムおよびポリアルキル(メタ)アクリレートゴムからなるゴム粒子にビニルモノマーをグラフトすることによって得られるといわれている。] [0007] 特許第8259791号は、優れた耐衝撃性および難燃性を特徴とするといわれており、ポリカーボネート樹脂とリン酸エステル化合物および特定のコンポジットゴムベースのグラフトコポリマーを含む難燃性樹脂組成物を開示していると考えられる。このコンポジットゴムベースのグラフトコポリマーは、少なくとも1種類のビニルモノマー(例えばメチルメタクリレート)を、ポリオルガノシロキサン成分30〜99%およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分70〜1%を含むコンポジットゴムにグラフトすることによって得られる。] [0008] 特許第7316409号は、ポリカーボネート、リン酸エステルおよびコンポジットゴムベースの特定のグラフトコポリマーを含む良好な耐衝撃性および難燃性を有する組成物を開示している。このグラフトコポリマーは、ポリオルガノシロキサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とが分離しないように絡み合わされているコンポジットゴムへの1種類以上のビニルモノマーのグラフト重合によって得られる。] [0009] 米国特許第4,824,723号は、ポリカーボネートと難燃剤とを含む難燃材料を開示している。開示されている難燃剤の中でリン化合物単独または亜鉛塩との組み合わせが特に言及されている。] [0010] 米国特許第4,963,619号は、ポリカーボネート、シロキサン含有グラフトポリマー、および、要すれば、別の熱可塑性樹脂および/または標準添加剤を含む熱可塑性ポリカーボネート成形組成物を開示している。この組成物は、高い靱性を、特に低温において、特徴とするといわれている。] [0011] 米国特許第6,423,766号は、ポリカーボネート樹脂、コンポジットゴムグラフトコポリマー、ハロゲンを含まないリン酸エステルおよびポリテトラフルオロエチレンを含む難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を開示している。この組成物は、改良された機械特性、成形性、流動性、および難燃性を示すといわれている。このグラフトゴムは、ポリオルガノシロキサンゴム成分およびポリアルキルアクリレートゴム成分ベースであり、これらの2つの成分は、相互にツイストされ、互いに不可分である。このグラフトゴムは、1種類以上のビニルモノマーとグラフトしている。] [0012] ポリカーボネート、ハロゲン化難燃剤、およびゴム吸蔵(rubber−occluded)難燃相乗剤を含む難燃性樹脂組成物が米国特許第4,339,556号に開示されている。ホウ酸亜鉛が特に好適な難燃相乗剤として開示されている。] [0013] 放熱速度の低減を示す難燃性ポリカーボネート組成物が米国特許第5,153,251号に開示されている。この組成物は、ポリジオルガノシロキサン流体と焼成粘土とのブレンドを含む。ホウ酸亜鉛は、改良された火炎ドリップ特性(flame drip properties)を与える添加剤として開示されている。米国特許第5,266,618号は、ポリカーボネート樹脂、任意のグラフトポリマー、リン化合物、ホウ素化合物、およびポリオルガノシロキサンを含む難燃性樹脂組成物を開示している。ポリカーボネート、ビニルコポリマー、グラフトポリマー、並びに硫化亜鉛、リン酸亜鉛、ホウ酸亜鉛および硫酸亜鉛からなる群から選択される微細化合物を含む熱可塑性成形組成物が米国特許第6,596,800号に改良された機械特性を示すと開示されている。] [0014] 本出願人に譲渡された2007年3月2日提出の現在係属中の特許出願番号第11/713,352号(代理人整理番号PO8964)は、本願に関連する成分を含む組成物を開示している。] 発明が解決しようとする課題 [0015] 難燃性および耐衝撃性に優れる熱可塑性成形組成物を開示する。] 課題を解決するための手段 [0016] この組成物は、(A)直鎖芳香族(コ)ポリカーボネート、(B)コア−シェルモルホロジーを有し、シェルが重合アルキル(メタ)アクリレートを含み、コアが相互浸透不可分ポリオルガノシロキサン成分とポリ(メタ)アルキルアクリレート成分とを含むグラフト(コ)ポリマー、(C)リン含有難燃化合物、(D)フッ素化ポリオレフィンおよび(E)ホウ素化合物を含む。この組成物は、更に、ポリアルキレンテレフタレートを含まないことも特徴とする。] [0017] 非常に優れた難燃性および耐衝撃性を特徴とする本発明の組成物は、 (A)重量平均分子量少なくとも25,000g/mol、好ましくは少なくとも26,000g/molの直鎖芳香族(コ)ポリカーボネート、50〜95重量パーセント(pbw)、好ましくは65〜90pbw、最も好ましくは70.0〜85.0pbw、 (B)コア−シェルモルホロジーを有し、重合アルキル(メタ)アクリレートを含むグラフトシェルおよび相互浸透不可分ポリオルガノシロキサン成分とポリ(メタ)アルキルアクリレート成分とを含むコンポジットゴムコアを含有し、ポリオルガノシロキサン対ポリ(メタ)アルキルアクリレート対剛性シェルの重量比が70〜90/5〜15/5〜15であるグラフト(コ)ポリマー、1〜15pbw、好ましくは3〜12pbw、より好ましくは5〜8pbw、並びに (C)リン含有難燃化合物、好ましくは有機リン酸エステルまたはホスホン酸エステル、2〜20pbw、好ましくは5〜15pbw、特に好ましくは7〜15pbw、最も好ましくは10〜13pbw、並びに (D)フッ素化ポリオレフィン、0.1〜2pbw、好ましくは0.2〜1pbw、最も好ましくは0.2〜0.5pbw、並びに (E)ホウ素化合物、好ましくはホウ酸亜鉛、0.1〜15pbw、好ましくは1〜10pbw、最も好ましくは1〜5pbw を含み、パーセントは、いずれの場合も、組成物の重量に対し、但し、(1)ポリアルキレンテレフタレートを含まず、(2)成分(B)の量が少なくとも6.25パーセント〜7パーセント未満の場合、B/Eが4.2未満であり、成分(B)が7パーセント以上の場合C/Bが1.3よりも大きい。] [0018] 本明細書中に記載の数値範囲はそこに包含される部分的な範囲も含むことが意図されている。] [0019] 成分A 好適な直鎖芳香族(コ)ポリカーボネート(直鎖芳香族ポリエステルカーボネートを含む。)は既知である。そのような(コ)ポリカーボネートは、既知の方法によって製造され(例えば、Schnellの“Chemistry and Physics of Polycarbonates”,Interscience Publishers,1964年参照。)、広く市販されている(例えばBayer MaterialScienceの製品であるMakrolonTMポリカーボネート)。] [0020] 芳香族ポリカーボネートは、既知の溶融プロセスまたは相界面法によって製造される。] [0021] 芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステルカーボネートの製造に好適な芳香族ジヒドロキシ化合物は、式(I) 〔式中、 A は、単結合、C1〜C5−アルキレン、C2〜C5−アルキリデン、C5〜C6−シクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO2−、任意にヘテロ原子を含んでいてもよい別の芳香環が縮合していてもよいC6〜C12−アリーレン、または式(II)もしくは(III) の基であり、 B は、互いに独立して、C1〜C12−アルキル、好ましくはメチルであり、 x は、互いに独立して、0、1または2であり、 p は、1または0であり、 R5およびR6 は、それぞれのX1に対して個々に選択され、それぞれ互いに独立して、水素またはC1〜C6−アルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルであり、 X1 は、炭素であり、mは4〜7の整数、好ましくは4または5であり、但し少なくとも1つの原子X1において、R5およびR6は両方ともアルキル基である。〕 の化合物である。] [0022] 好ましい芳香族ジヒドロキシ化合物は、ヒドロキノン、レソルシノール、ジヒドロキシジフェノール、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C1〜C5−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C5〜C6−シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス−(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス−(ヒドロキシルフェニル)−スルホンおよびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼンである。特に好ましい芳香族ジヒドロキシ化合物は、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビスフェノールA、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンである。2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)が特に好ましい。これらの化合物は単独で使用されても所望の混合物の形態で使用されてもよい。] [0023] 熱可塑性芳香族ポリカーボネートの製造に好適な連鎖停止剤としては、フェノール、p−クロロフェノール、p−tert−ブチル−フェノール、並びに長鎖アルキルフェノール、例えば4−(1,3−テトラ−メチルブチル)−フェノールまたはアルキル置換基中に全部で8〜20個の炭素原子を有するモノアルキルフェノールもしくはジアルキルフェノール、例えば3,5−ジ−tert−ブチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノールおよび2−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールおよび4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールが挙げられる。使用される連鎖停止剤の量は、一般的に使用される芳香族ジヒドロキシ化合物の総モル量に対して0.5〜10%である。好適な直鎖(コ)ポリカーボネートとしては、ポリエステルカーボネートが挙げられ、例えば米国特許第4,334,053号、第6,566,428号およびCA1,173,998(これらは全て参照することによって本明細書中に組み込まれる。)に開示されているポリエステルカーボネートを含む。好適な芳香族ポリエステルカーボネートの製造のための芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物としては、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル4,4’−ジカルボン酸およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸の二酸二塩化物が挙げられる。イソフタル酸の二酸二塩化物とテレフタル酸の二酸二塩化物との1:20〜20:1の比の混合物が特に好ましい。] [0024] 熱可塑性芳香族ポリエステルカーボネート中のカーボネート構造ユニットの含量は、エステル基とカーボネート基との合計に対して、好ましくは100mol%以下、特に80mol%以下、特に好ましくは50mol%以下である。芳香族ポリエステルカーボネート中に含まれるエステルとカーボネートの両方が重縮合生成物中にブロックの形態で存在してもランダムに分散して存在していてもよい。] [0025] 熱可塑性直鎖芳香族ポリ(エステル)カーボネートの重量平均分子量(ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定される。)は少なくとも25,000、好ましくは少なくとも26,000である。熱可塑性芳香族ポリ(エステル)カーボネートは単独で使用されても所望の混合物で使用されてもよい。] [0026] 成分B 成分Bは、 B.1 B.2上の1種類以上のビニルモノマー、5〜95wt.%、好ましくは10〜90wt.%、 B.2シリコーンゴム(B.2.1)およびシリコーンアクリレートゴム(B.2.2)の群から選択される1種類以上のグラフトベース、95〜5wt.%、好ましくは90〜10wt.% の少なくとも1種類のグラフトポリマーである。] [0027] グラフトコポリマーBは、フリーラジカル重合によって、例えばエマルジョン、サスペンジョン、溶液または塊状重合によって、好ましくはエマルジョンまたは塊状重合によって製造されうる。] [0028] 好適なモノマーB.1としては、ビニルモノマー、例えばビニル芳香族化合物および/または環置換ビニル芳香族化合物(例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン)、メタクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル(例えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、アリルメタクリレート)、アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル(例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート)、有機酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸)および/またはビニルシアニド(例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)および/または不飽和カルボン酸の誘導体(例えば無水物およびイミド)(例えば無水マレイン酸およびN−フェニル−マレイミド)が挙げられる。これらのビニルモノマーは単独で使用されても少なくとも2種類のモノマーの混合物として使用されてもよい。] [0029] B.1の好ましいモノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、およびアクリロニトリルである。特に好ましいモノマーB.1は、モノマーとしてのメチルメタクリレートである。] [0030] グラフトベースB.2のガラス転移温度は、10℃よりも低く、好ましくは0℃よりも低く、特に好ましくは−20℃よりも低い。グラフトベースB.2の中央粒度(d50値)は、0.05〜10μm、好ましくは0.06〜5μm、特に好ましくは0.08〜1μmである。中央粒径は、一方がこの中央粒径よりも大きい全ての粒子を含み、他方がより小さな全ての粒子を含む、2つの等重量部のある粒子状物質のサンプルを区別する直径である。これは超遠心分離測定によって決定されうる(W.Scholtan,H.Lange,Kolloid,Z.und Z.Polymere 250(1972),782〜1796)。] [0031] B.2.1の好適なシリコーンゴムは、グラフト活性サイトを有するシリコーンゴムであり、その製造方法は、例えばU.S.2,891,920、U.S.3,294,725、DE−OS 3 631 540、EP 249964、EP 430134およびU.S.4,888,388に記載されている(これらは全て参照することによって本明細書中に組み込まれる。)。これは、好ましくは、シロキサンモノマー構造ユニット、架橋剤または分枝剤および要すればグラフト交叉剤を使用するエマルジョン重合によって製造される。] [0032] 好適なシロキサンモノマー構造ユニットとしては、ジメチルシロキサンまたは少なくとも3つの環メンバー、好ましくは3〜6個の環メンバーを有する環状オルガノシロキサン、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチル−トリフェニル−シクロトリシロキサン、テトラメチル−テトラフェニル−シクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサンが挙げられる。これらのオルガノシロキサンモノマーは、単独で使用されても2種類以上のモノマーの混合物として使用されてもよい。シリコーンゴムは、オルガノシロキサンを、シリコーンゴム成分の総重量に対して好ましくは50wt.%以上、特に好ましくは60wt.%以上含む。] [0033] 架橋剤または分枝剤の例としては、3または4個、特に好ましくは4個の官能基を有するシランベースの架橋剤が挙げられる。好ましい試薬としては、トリメトキシメチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシランおよびテトラブトキシシランが挙げられる。架橋剤は単独で使用されても2種類以上の架橋剤の混合物で使用されてもよい。テトラエトキシシランが特に好ましい。] [0034] 架橋剤は、シリコーンゴム成分の総重量に対して0.1〜40wt.%の量で使用されうる。架橋剤の量は、トルエン中で測定されるシリコーンゴムの膨潤度が3〜30、好ましくは3〜25、特に好ましくは3〜15になるように選択される。膨潤度は、25℃においてトルエンを染み込ませるとシリコーンゴムによって吸収されるトルエンの量とドライ状態のシリコーンゴムの量との重量比で決定される。膨潤度の測定は、米国特許第4,877,831号(これは参照することによって本明細書中に組み込まれる。)に詳細に記載されている。] [0035] 好適なグラフト交叉剤は、次式: 〔式中、 R1 は、C1〜C4−アルキル、好ましくはメチル、エチルもしくはプロピル、またはフェニルであり、 R2 は、水素またはメチルであり、 n は、0、1または2であり、 p は、1〜6である。〕 の構造を形成することができる化合物である。] [0036] 好ましい例としては、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキシ−メチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルメトキシジメチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシ−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルエトキシジエチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジエトキシメチル−シラン、δ−メタクリロイル−オキシ−ブチルジエトキシメチル−シランまたはそれらの混合物が挙げられる。] [0037] シリコーンゴムの総重量に対してグラフト交叉剤0〜20wt%を使用してもよい。] [0038] シリコーンゴムは、例えば米国特許第2,891,920号および第3,294,725号に記載されているように、エマルジョン重合によって製造されうる。シリコーンゴムは、上記方法で水性ラテックスの形態で得られる。そのために、オルガノシロキサン、架橋剤および要すればグラフト交叉剤を含む混合物は、剪断力のもとで例えばホモジナイザーによって、スルホン酸ベースの乳化剤、例えばアルキルベンゼンスルホン酸またはアルキルスルホン酸、の存在下で、水と混合され、この混合物は完全に重合してシリコーンゴムラテックスを形成する。アルキルベンゼンスルホン酸は、乳化剤の役割を果たすだけでなく、重合開始剤の役割も果たすので特に好適である。この場合、スルホン酸と、アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩またはアルキルスルホン酸の金属塩と、の組み合わせが有利である。なぜならそれによって次のグラフト重合中にポリマーが安定化されるからである。] [0039] 重合後、水性アルカリ溶液の添加によって、例えば水性水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはナトリウムカーボネート溶液の添加によって、反応混合物を中和することによって反応を停止させる。] [0040] シリコーンアクリレートゴム(B.2.2)もまたグラフトベースB.2として好適である。このゴムはグラフト活性部位を有し、シリコーンゴム成分10〜90wt.%およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分90〜10wt.%を含むコンポジットゴムであり、このコンポジットゴム中の上記2つのゴム成分は、実質的に互いに分離しないように相互浸透している。] [0041] シリコーンアクリレートゴムは既知であり、例えば米国特許第5,807,914号および第4,888,388号に記述されている(これらは両方とも参照することによって本明細書中に組み込まれる。)。] [0042] シリコーンアクリレートゴムに好適なシリコーンゴム成分は、B.2.1の項目下で既に記載したシリコーンゴム成分である。] [0043] B.2.2のシリコーンアクリレートゴムの好適なポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分は、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルキルエステル、架橋剤およびグラフト交叉剤から製造されうる。好ましいメタクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルキルエステルの例は、C1〜C8−アルキルエステル、例えばメチル、エチル、n−ブチル、tert−ブチル、n−プロピル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ラウリルおよび2−エチルヘキシルエステル;ハロアルキルエステル、好ましくはハロ−C1〜C8−アルキルエステル、例えばクロロエチルアクリレート、並びにこれらのモノマーの混合物である。n−ブチルアクリレートが特に好ましい。] [0044] シリコーンアクリレートゴムのポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分の架橋剤として、1よりも多くの重合性二重結合を有するモノマーが使用されうる。架橋モノマーの好ましい例は、炭素原子を3〜8個有する不飽和モノカルボン酸と、炭素原子を3〜12個有する不飽和一価アルコール、または2〜4個のOH基および2〜20個の炭素原子を有する飽和ポリオールと、のエステルであり、例えばエチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレートおよび1,4−ブチレングリコールジメタクリレートである。架橋剤は、単独で使用しても少なくとも2種類の架橋剤の混合物で使用してもよい。] [0045] 好ましいグラフト交叉剤の例としては、アリルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートまたはそれらの混合物が挙げられる。アリルメタクリレートは架橋剤としても使用されうる。グラフト交叉剤は単独で使用しても少なくとも2種類のグラフト交叉剤の混合物で使用してもよい。] [0046] 架橋剤およびグラフト交叉剤の量は、シリコーンアクリレートゴムのポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分の総重量に対して0.1〜20wt.%である。] [0047] シリコーンアクリレートゴムは、最初にシリコーンゴム(B.2.1)を水性ラテックスとして提供することによって製造されうる。このラテックスを、次に、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルキルエステル、架橋剤およびグラフト交叉剤で強化し、重合を行う。フリーラジカルによって、例えば過酸化物、アゾまたはレドックス開始剤によって開始されるエマルジョン重合が好ましい。レドックス開始システム、特に硫酸鉄、エチレンジアミンテトラアセテート二ナトリウム、ロンガライト(rongalite)およびヒドロペルオキシドを組み合わせることによって提供されるスルホキシレート開始剤システムの使用が特に好ましい。] [0048] シリコーンゴムの製造に使用されるグラフト交叉剤は、ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分をシリコーンゴム成分に共有結合する効果を有する。重合において、2種類のゴム成分は相互浸透し、そのようにして重合後に構成成分であるシリコーンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とに分離しないコンポジットゴムを形成する。] [0049] シリコーン(アクリレート)グラフトゴムの製造のために、モノマーB.1をグラフトベースB.2上にグラフトする。] [0050] 重合方法は、例えば、米国特許第4,877,831号および第4,888,388号およびEP 430134に記述されている(これらは参照することによって本明細書中に組み込まれる。)。] [0051] グラフト重合は、例えば、下記重合方法によって行われる:フリーラジカルによって開始される一段階または多段階エマルジョン重合において、所望のビニルモノマーB.1を水性ラテックスの形態のグラフトベース上に重合する。グラフト効率は、できるだけ高いべきであり、好ましくは10%以上である。グラフト効率は、実質的に、使用されるグラフト交叉剤に依存する。シリコーン(アクリレート)グラフトゴムの重合後、水性ラテックスを、金属塩(例えば塩化カルシウムまたは硫酸マグネシウム)を予め溶解している熱湯に添加する。それによってシリコーン(アクリレート)グラフトゴムは凝集し、次に分離されうる。] [0052] 成分(B)として言及されているメタクリル酸アルキルエステルおよびアクリル酸アルキルエステルグラフトゴムは市販されている(例えば、三菱レイヨン株式会社の製品MetablenTMSX 005である。)。] [0053] 本発明との関連で好適な好ましいグラフト(コ)ポリマーは、コア/シェルモルホロジーを有する。上記グラフト(コ)ポリマーは、アルキル(メタ)アクリレートおよび要すれば共重合性ビニルモノマーをコンポジットゴムコア上にグラフト重合することによって得られる。相互浸透不可分ネットワーク(IPN)ポリオルガノシロキサンおよびポリ(メタ)アルキルアクリレート成分を含むコンポジットゴムコアは、ガラス転移温度が0℃未満、好ましくは−20℃未満、特に−40℃未満であることを特徴とする。] [0054] 好ましいコアは、ポリシロキサンおよびブチルアクリレートを含むポリシロキサン−アルキル(メタ)アクリレート相互浸透ネットワーク(IPN)型ポリマーである。シェルは、剛性相、好ましくはメチルメタクリレートの重合体である。ポリシロキサン/アルキル(メタ)アクリレート/剛性シェルの重量比は、70〜90/5〜15/5〜15、好ましくは75〜85/7〜12/7〜12、最も好ましくは80/10/10である。] [0055] 成分C 本発明との関連で難燃剤として好適なリン含有化合物としては、構造的に式(IV) 〔式中、 R1、R2、R3およびR4 は、互いに独立して、それぞれC1〜C8−アルキル、またはC5〜6−シクロアルキル、C6〜20−アリールまたはC7〜12−アラルキルであって、それぞれ任意にアルキル、好ましくはC1〜4−アルキルで置換されていてもよい基であり、 n は、互いに独立して、0または1、好ましくは1であり、 q は、0.5〜30、好ましくは0.8〜15、特に好ましくは1〜5、特別には1〜2であり、 X は、炭素原子を6〜30個有する単核もしくは多核芳香族基、または炭素原子を2〜30個有する脂肪族基であって、OH置換されていてもよく、8個以下のエーテル結合を含んでいてもよい基である。〕 で表されるオリゴマー有機リン酸またはホスホン酸エステルが挙げられる。脂肪族基は直鎖であっても分枝されていてもよい。好ましくは、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ互いに独立して、C1〜4−アルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニル−C1〜4−アルキルである。R1、R2、R3およびR4のいずれかが芳香族である態様では、芳香族基はアルキル基、好ましくはC1〜4−アルキルで置換されていてもよい。特に好ましいアリール基は、クレシル、フェニル、キシレニル、プロピルフェニルまたはブチルフェニルである。] [0056] 好ましい態様では、Xは、炭素原子を6〜30個有する単核または多核芳香族基である。好ましくは、式(I)の芳香族ジヒドロキシ化合物のいずれかから誘導される。] [0057] Xは、特に好ましくは、 からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである。] [0058] 特に、Xは、レソルシノール、ヒドロキノン、ビスフェノールAまたはジフェニルフェノールから、特に好ましくはビスフェノールAから誘導される。] [0059] 別の好適なリン含有化合物は、式(IVa) 〔式中、 R1、R2、R3、R4、nおよびqは、式(IV)に関して規定されている通りであり、 m は、互いに独立して、0、1、2、3または4であり、 R5およびR6 は、互いに独立して、C1〜4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであり、 Y は、C1−〜C7−アルキリデン、C1〜7−アルキレン、C5〜12−シクロアルキレン、C5〜12−シクロアルキリデン、−O−、−S−、−SO2または−CO−、好ましくはイソプロピリデンまたはメチレンである。〕 の化合物である。 〔式中、q は1〜2である。〕 が特に好ましい。] [0060] そのようなリン化合物は既知である(例えば、米国特許第5,204,394号および第5,672,645号参照、これらの両方が参照することによって本明細書中に組み込まれる。)かまたは既知の方法によって製造されうる(例えば、Ullmanns Enzyklopaedie der technischen Chemie,第18巻,301頁以降 1979;Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie,第12/1巻,43頁;Beilstein第6巻,177頁)。] [0061] リン含有難燃化合物は、本発明の組成物中に、組成物の重量に対して2〜20パーセント、好ましくは5〜15パーセント、特に好ましくは7〜15パーセント、最も好ましくは10〜13パーセントの量で存在する。] [0062] 成分D フッ素化ポリオレフィンは、既知であり、例えば米国特許第5,672,645号(これは参照することによって本明細書中に組み込まれる。)に記載されている。それらは、例えばDuPontによって商標TeflonTM30Nのもとで市販されている。] [0063] フッ素化ポリオレフィンは、純粋な形態でまたはフッ素化ポリオレフィンのエマルジョンとグラフトポリマー(成分B)のエマルジョンもしくはコポリマー、好ましくはスチレン/アクリロニトリルベースのコポリマーのエマルジョンとの凝集混合物の形態で使用され、フッ素化ポリオレフィンは、エマルジョンとしてグラフトポリマーもしくはコポリマーのエマルジョンと混合され、次にこの混合物は凝集される。] [0064] フッ素化ポリオレフィンは、パウダーとしてグラフトポリマーまたはコポリマーのパウダーまたはグラニュールと混合され、次にこの混合物は、常套のユニット、例えば内部ニーダー、押出機もしくは二軸押出機、中で溶融物に配合されてもよい。] [0065] フッ素化ポリオレインを、更に、フッ素化ポリオレフィンの水性分散体の存在下における少なくとも1種類のモノエチレン性不飽和モノマーのエマルジョン重合によって製造されるマスターバッチの形態で使用してもよい。好ましいモノマー成分は、スチレン、アクリロニトリルおよびそれらの混合物である。ポリマーは、酸性沈殿および次の乾燥後にさらさらのパウダーとして用いられる。] [0066] 凝集物、プレコンパウンドまたはマスターバッチは、通常、フッ素化ポリオレフィンの固形分が5〜95wt.%、好ましくは7〜60wt.%である。] [0067] 成分Dは、本発明による組成物中に、組成物の総重量に対して好ましくは0.1〜2、好ましくは0.2〜1、最も好ましくは0.2〜0.5パーセントの量で含まれうる。] [0068] 成分E 成分Eは、周期表の第6主族の元素を有する、好ましくは、酸素を有する、無機ホウ素化合物である。好ましい酸素含有ホウ素化合物は、ボレートの金属塩であり、この場合、酸素含有ホウ素化合物は、オルトボレート、メタボレート、ヒドロオキソボレートまたはポリボレートとして存在する。例としては、ホウ酸、酸化ホウ素およびボレートが挙げられる。ボレートとしては、ホウ酸亜鉛、例えば四ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛および塩基性ホウ酸亜鉛、ホウ酸バリウム、例えばオルトホウ酸バリウム、メタホウ酸バリウム、二ホウ酸バリウムおよび四ホウ酸バリウム、ホウ酸鉛、ホウ酸カドミウムおよびホウ酸マグネシウムが挙げられる。周期表の第1〜第5主族または第1〜第8亜族の金属、好ましくは周期表の第1主族および第2主族または第1亜族および第2亜族の金属は、ボレートのカウンターイオンの役割を果たす。Li3[BO3]、Li[BO2]、Li[B(OH)4]、Na3[B3O6]、Na2B4O7・4H2O、Na2B4O7・10H2O、NaCaB5O9・6H2O、K3[B3O6]、KB5O8・4H2O、Mg3[BO3]2、Ca[BO3]2、Ca[BO2]2、CaB4O7・4H2O、Ca2B6O11・5H2O、Ca2B6O11・7H2O、Ca4B10O19・7H2O、Ca5B12O23・9H2O、Sr[BO2]2、Ba3[B3O6]2、Cu3[BO3]2、Zn3[BO3]2、Zn2B6O11、Zn4B2O7・H2O、Zn2B6O11・3.5H2OおよびZnB4O7・4H2Oが好ましい。他の好適なホウ酸亜鉛水和物としては、Zn4B2O7・H2O、Zn2B6O11・3.5H2OおよびZnB4O7・4H2Oが挙げられる。] [0069] ホウ素化合物は単独で使用しても混合物として使用してもよい。] [0070] 好ましいホウ素化合物は、ホウ酸亜鉛である。好ましいホウ酸亜鉛は、mZnO・nB2O3・xH2Oであり、x/m/nの比は、約0〜7/1〜5/2〜6である。好ましいホウ酸亜鉛は、よく知られており、市販されている。] [0071] ホウ素化合物の中央粒径(d50)は、有利には、1nm〜20μm、好ましくは0.1μm〜15μm、特に好ましくは0.5μm〜12μmである。] [0072] 別の成分 本発明の組成物は、任意のスチレン性コポリマー、好ましくはスチレン−アクリロニトリル(SAN)を、50pbw以下、好ましくは10〜30pbwの量で含みうる。本発明の組成物は、更に、有効量の、熱可塑性ポリカーボネート成形組成物との関連で機能が知られている添加剤も含みうる。上記添加剤としては、滑剤、離型剤、例えばペンタエリトリトールテトラステアレート、成核剤、帯電防止剤、熱安定剤、光安定剤、加水分解安定剤、充填剤および強化剤、着色剤または顔料、並びに別の難燃剤、別のドリップ抑制剤または難燃相乗剤の1種類以上が挙げられる。] [0073] 本発明の組成物は、常套の装置を使用する常套の手順によって製造されうる。本発明の組成物は、あらゆる種類の成形品を熱可塑性プロセス、例えば射出成形、押出およびブロー成形法によって製造するために使用されうる。下記実施例は本発明の実例である。] [0074] 例示される組成物の製造において、成分および添加剤を二軸押出機ZSK30において200℃〜300℃の温度プロファイルにおいて溶融配合した。得られたペレットを強制空気対流オーブン中で90℃において4〜6時間乾燥した。パーツを温度240℃以上および金型温度約75℃において射出成形した。] [0075] 下記組成物の製造において下記成分を使用した:] [0076] ポリカーボネート:ASTMD 1238による溶融流量約4g/10分(300℃、1.2kg)のビスフェノールAベースの直鎖ホモポリカーボネート(Makrolon 3108、Bayer MaterialScienceLLCの製品)] [0077] グラフト(コ)ポリマー:シロキサン(Si)−ブチルアクリレート(BA)コンポジットゴムのコアにグラフトしたメチルメタクリレート(MMA)シェル。Si/BA/MMAの重量比は80/10/10である。] [0078] リン化合物(P−化合物という。):] [0079] 例示される組成物において使用したホウ素化合物(表中、B−化合物という。)は、中央粒度2〜10ミクロンのパウダーの形態のホウ酸亜鉛である。] [0080] 例示される組成物は全て、PTFE50pbwを含むさらさらのパウダー形態のSAN封入PTFE(表中、PTFE−SANという。)の形態で導入されるフッ素化ポリオレフィン(PTFE)0.4phrを含んでいた。] [0081] 例示の組成物のそれぞれは更に下記常套の添加剤を含んでいた:熱安定剤約0.1wt.%、滑剤0.4wt.%および酸化アルミニウム水酸化物0.5wt.%。これらの添加剤は、本発明の組成物との関連で臨界を有さないと考えられる。] [0082] この組成物の溶融流量(MFR)は、ASTMD−1238によって240℃、5Kg負荷において決定された。] [0083] ノッチ付き衝撃強さ(NI)は、室温(約23℃)において、ASTMD−256に従って厚さ1/8”の試験片を使用して決定された。破壊モードを、観測によって決定した;従って「D」は、延性破壊であり、D/Bは、延性/脆性破壊を意味する。] [0084] 機器による衝撃強さを室温においてASTMD3763に従って1/8”の試験片を使用して決定した。] [0085] 燃焼性評価を、UL−94に従って、厚さ1.5mmおよび厚さ0.75mmの試験片に対して決定した。UL94 5V手順による燃焼性評価もまた寸法6”×6”×厚さ2.3mmのプラックにおいて行った。] [0086] ] [0087] 本発明を示す実施例1および2は、非常に優れた難燃性と衝撃性能との組み合わせを示す。比較例3および4は、特許請求の範囲に記載の成分の相対量の臨界を提示する劣った特性を示す比較例である。] [0088] 本発明を説明の目的で上記に詳細に説明したが、そのような詳細は、請求項によって規定されるものを除いて、もっぱら説明の目的のためであって、変更が発明の精神および範囲から逸脱しない限り当業者によってなされ得ると解釈されるべきである。]
权利要求:
請求項1 (A)重量平均分子量少なくとも25,000の直鎖芳香族(コ)ポリカーボネート、50〜95パーセント、(B)重合アルキル(メタ)アクリレートを含むグラフトシェル並びに相互浸透しており不可分であるポリオルガノシロキサン成分およびポリ(メタ)アルキルアクリレート成分を含むコンポジットゴムコアを含み、ポリオルガノシロキサン/ポリ(メタ)アルキルアクリレート/剛性シェルの重量比が70〜90/5〜15/5〜15である、コア−シェルモルホロジーを有するグラフト(コ)ポリマー、1〜15パーセント、(C)リン含有難燃化合物、2〜20パーセント、(D)フッ素化ポリオレフィン、0.1〜2パーセント、並びに(E)ホウ素化合物、0.1〜15パーセントを含有し、該パーセントがいずれの場合も(A)、(B)、(C)、(D)、および(E)の総重量に対し、但し、(1)ポリアルキレンテレフタレートを含まず、(2)成分(B)の量が少なくとも6.25パーセント〜7パーセント未満である場合、B/Eが4.2未満であり、(2)成分(B)が7パーセント以上である場合、C/Bが1.3よりも大きい、熱可塑性成形組成物。 請求項2 (A)が65〜90パーセントの量で存在し、(B)が3〜12パーセントの量で存在し、(C)が5〜15パーセントの量で存在し、(D)が0.2〜1パーセントの量で存在し、(E)が1〜7パーセントの量で存在する、請求項1に記載の組成物。 請求項3 (A)がビスフェノールAベースのホモポリカーボネートである、請求項1に記載の組成物。 請求項4 該重量比が75〜85/7〜12/7〜12である、請求項1に記載の組成物。 請求項5 該重量比が80/10/10である、請求項1に記載の組成物。 請求項6 該ゴムコアが中央粒径0.05〜5ミクロンの粒子形態である、請求項1に記載の組成物。 請求項7 該(C)が式(IV)〔式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに独立してC1〜8−アルキル、またはそれぞれ任意にアルキルによって置換されていてもよいC5〜6−シクロアルキル、C6〜20−アリールもしくはC7〜12−アラルキルであり、nは、互いに独立して0または1であり、qは、0.5〜30であり、Xは、OH置換されていても8個以下のエーテル結合を含んでいてもよい、炭素原子を6〜30個有する単核もしくは多核芳香族基、または炭素原子を2〜30個有する直鎖もしくは分枝脂肪族基である。〕の化合物である、請求項1に記載の組成物。 請求項8 更に、スチレンコポリマー、滑剤、離型剤、成核剤、帯電防止剤、熱安定剤、加水分解安定剤、光安定剤、着色剤、顔料、充填剤、強化剤、成分(C)以外の防炎加工剤、および防炎相乗剤からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項1に記載の組成物。 請求項9 該ホウ素化合物がホウ酸亜鉛である、請求項1に記載の組成物。
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